はじめに
西条市には豊富な水資源があり、日常の生活だけでなく農業や工業などの産業が支えられております。
しかし調査をしていくと西条市の水には様々な課題があることが分かりました。そして水に対して課題があることを知らない市民が大勢いることも分かってきました。
西条市の水の課題とは?
様々な資料や行政や団体へのヒアリングを調査してみて、大きく分けて3つの課題があることが分かりました。
1つ目は旧西条市エリアのうちぬきに関する課題。
田んぼなどで地下水をたくさん使う時期には地下水が減少し、海水の圧力に押されて塩水化する地域が生まれます。この現象の原因となっているのは、市民一人ひとりの水の使いすぎる問題と、地下水を育む山林の管理の問題があります。
2つ目は周桑エリアの地下水汚染に関する課題。
農業の盛んな地域ではよくあることなのですが、肥料のあげ過ぎによって吸収されなかった硝酸態窒素が地下水に溶け込み人体に影響を及ぼすことがあります。現在、把握している地下水の硝酸態窒素の濃度は以下のようになっており、対策等を考えていく必要があります。
他にも地下水保全に関するもので様々なトピックがありますが…
3つ目はそういった水の課題を多くの市民が知らない、もしくは無関心であるということが課題であると考えています。
助成プログラム形成までの経緯
当財団では水に関する助成プログラムはなるべく多くの市民の意見を集めていく必要があると考え、素案作りのためのワークショップを2回、そこから生まれた2案を将来の当事者となる市内の小学校6年生から高校3年生までの全てのこどもたちにチラシを配布し、動画を見てもらったうえで投票してもらいました。結果は以下の通りです。
西条市の水の課題を市民に周知しよう
多くのこどもたちが課題を知ってもらうところから始めようと考えました。
したがって、当財団では多くの市民に水に関心を持ってもらうように助成プログラムを用意いたします。
過去には市の広報誌で水に関する特集を組んだり、10月には西条市内で水のシンポジウムが行われたり、水に関する市内イベントは多数開催されています。それでもまだ水に関する課題が知られていないということで、新たなアイデアで周知できる提案を募集しております。市民に広く知ってもらうことが目的ですが、ある特定の集団や年代などに絞って、そこから広げていくという計画でも可とします。
以下、助成プログラムの応募要項です。
「西条市の水の課題を市民に周知する事業」助成プログラム応募要項
1.対象となる団体・事業
【1】応募条件
- 西条市に事務所を置く企業やNPO法人、市民活動団体等(以下、団体とする)
- 当事業を遂行することが可能な団体
- 以下のいずれにも該当しない団体
- 個人的な活動や趣味的なサークルなどの団体
- 政治活動と宗教活動を主たる目的とする団体
- 反社会的勢力と関係のある団体
上記1~3を全て満たす団体であること。
【2】助成対象事業
西条市の水の課題を新しいアイデアで多くの市民に課題を周知する事業
2.助成金額
20万円
3.助成内容(助成対象経費)
本事業に関する以下の費用
- 人件費
- 物件費やそれにかかる手続きにかかる費用
- 消耗品費
- 備品購入費
- 原材料費
- 燃料費
- 光熱水費
- 通信運搬費
- 広告費
- 印刷製本費
- 手数料
- 保険料
- 家賃
- 講師料
- その他必要経費
対象外経費
- スタッフの飲食費
- イベントなどの一般参加者の旅費や交通費
【外部委託に関して】
※活動内容の外部委託は貴団体で実施が不可能な場合のみ認められます。また、全部委託は認められません。
4.プログラムの期間
採択後~令和5年11月30日
※令和5年12月31日までに事業報告書を提出してください。
5.選考方法と選考基準
【選考方法】
当財団が設定する「助成審査会」にて書類選考を行い、結果を通知します。
選考では「審査内容」、「インターネット等で公開されている情報」を確認した上で、必要に応じて面談等を実施して採否を決定いたします。
【選考基準】
- 本助成事業の主旨と条件に合致しているか
- 新規性のあるアイデアであるか
- 周知する対象・規模が明確であるか
- 実現可能な事業かどうか
6.助成の応募申請について
【申請期間】
2022年12月31日17時必着
【申請方法】
予算書等をダウンロードしていただきご記入の上、下記申込フォームからのお申込み
https://forms.gle/ZSPnjS9UiYa36LdM9
もしくは当財団事務所(西条市大町1663サカエマチHOLIC内)まで郵送もしくは直接お持ちください。
7.結果通知
審査後ただちに応募者各位あてにメールにて採否の結果を通知します。
採択団体のみ「えひめ西条つながり基金」のホームページに団体名を掲載します。
尚、選考結果や選考内容、採否の理由に関するお問い合わせは当該団体の方に限り、ご希望があればお答えいたします。
助成プログラムの流れは以下のようになります。
- 個別相談会
- 申請
- 審査
- 決定
- 事業実施
- 成果報告
- 助成金受取
8.助成決定時の義務・条件
【「助成交付に関する確認及び必要書類」の送信について】
選考の結果、採択団体となられた場合は採択通知とあわせて「助成交付に関する確認及び必要書類」のURLをお知らせします。
内容をご確認の上、送信してください。
これにより事業の経過あるいは完了報告、収支会計報告、その他使途変更等の事前相談手続き等の義務を負っていただくことになります。
【事業の報告義務について】
採択団体は申請内容と予算を事務局と調整しながら確実に実施するようにお願いします。
尚、事業の実施状況確認のため訪問・面談・電話等で連絡後、必要に応じて「中間報告」を提出していただく場合があります。
また事業の経過・完了報告については、その一般公開について同意をお願いします。
9.助成事業決定後の事業内容変更や中止について
【助成申請の取り下げについて】
助成決定事業の助成金受け取りを取り下げる場合、当財団にご相談のうえ、中止理由書を提出してください。
【助成内容の変更や中止について】
助成決定事業を途中で変更もしくは中止する場合、変更理由書もしくは中止理由書を提出し、当財団の承認を事前に受けることが必要です。
10.助成事業の実績報告
【実績報告について】
助成事業の終了1か月以内に以下の書類を郵便もしくはメールにて当財団まで提出してください。
- 所定の実績報告書
- 事業嫉視状況の分かる写真や作成したチラシなどの印刷物
- 新聞記事などの資料
- 領収書・受領書のコピー
【ホームページ・広報誌・SNS等での成果報告】
社会に対し助成事業で得られた成果を広く伝えるため、当財団のホームページやSNS・広報誌等で成果を報告させていただきます。
また新聞やテレビ等の報道機関の求めに応じて事業成果等の情報を提供する場合があります。
11.助成金のお支払いに関して
採択事業の終了後1か月以内に実績報告書を提出していただき、助成決定額を上限として事業実施に使用した支出金を助成します。
実績報告書の提出から約1か月以内に団体の指定口座へ振り込みます。
※助成対象とならない経費については、助成金のお支払いはできません。対象経費に関して不安がある場合は、その都度ご相談ください。
12.助成金の返還や関係書類の保存などについて
【助成金の返還について】
以下の内容に関し、是正措置を求めたにも関わらず改善されない場合は返還を求めます。
- 貴団体やその構成員が募集要項、助成金に関する確認事項、法令、条例、規則等に違反や虚偽の報告があった場合
- 助成金を目的以外に使用した場合
【関係書類の保存について】
助成金を交付された団体は、助成金に関する収支の証拠書類(領収書など)をいつでも閲覧できるようにしておいてください。
証拠書類は事業実施終了後、3年間保存してください。
13.その他 重要な注意事項(必ずお読みください)
【個人情報の取り扱いについて】
申請に関する個人情報は当財団の選考に関わる業務以外に使用しません。
【提出書類の返却について】
提出いただいた書類・資料等は返却できません。