はじめに
私たち、えひめ西条つながり基金(以下、当財団と記します)は財団設立の際に様々な市民の方との対話の中で西条市における「人権」の意識にまだまだ課題があるように感じました。それは特にマイノリティに対しての不理解から生じ、その不理解の起こる理由はマイノリティの人たちと接する機会が非常に少ないことが関係していると考えています。
当財団ではマイノリティの中で特に「障害者」と呼ばれる方への社会の不理解を解消することを目的に当事業を行うこととします。そしてその先にあらゆる人が差別や偏見をもたず、思いやり助け合いができる社会を作っていくことを目指します。
※「障害」の表記について、「障がい」と表示する行政、団体が多くありますが、法律上の表記と一致させていただいております。
当プログラムにおける「障害」の考え方
障害と一言で言っても非常に多岐にわたります。一般に身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。)などと分けられ、障害者手帳の交付が行われている方を法律上の障害者としておりますが、当財団では行政がカバーできない領域の人も救っていくというミッションの下、今回の助成プログラムにおいては障害者手帳をもたない方も対象とします。具体的には難病患者や医療的ケア児なども含めます。
※対象に関して線引きがとても難しいと感じていますので、当助成事業に該当するかどうかは都度事務局にお問い合わせいただけたらと思います。
助成プログラム形成までの経緯
当財団では様々な障害者支援団体からのヒアリングを行い、障害当事者が社会と接する機会の少なさが非常に気になりました。そしてただ接するだけでは互いの理解を深めることは難しいと感じました。
そこで「防災」というテーマを組み合わせ、全ての人が災害時でも尊重され安心して暮らせる状況を目指す中で、両者の目線を合わせ理解し合い共生できる社会をつくります。
防災を通じて障害者との共生を考える
当助成事業では障害者と健常者の相互理解を目的としています。
例えば非災害時における訓練など、具体的に被災時にあらゆる障害者と共に生き抜くことを想定し、どのようなことが生活で困るのか、どうしたら互いの特性や権利を尊重し合ったコミュニケーションができるようになるのかを障害者・健常者が共に学ぶ機会を提供できると良いと思っています。
1. 対象となる団体・事業
【1】応募条件
- 西条市に事務所を置く企業やNPO法人、市民活動団体等(以下、団体とする)
- 当事業を遂行することが可能な団体
- 以下のいずれにも該当しない団体
- 個人的な活動や趣味的なサークルなどの団体
- 政治活動と宗教活動を主たる目的とする団体
- 反社会的勢力と関係のある団体
上記1〜3を全て満たす団体であること。
【2】助成対象事業
防災を通じて障害者との共生を考える事業
2. 助成金額
10万円
3. 助成内容(助成対象経費)
本事業に関する以下の費用を助成します。
- 人件費
- 物件費やそれにかかる手続きにかかる費用
- 消耗品費
- 備品購入費
- 原材料費
- 燃料費
- 光熱水費
- 通信運搬費
- 広告費
- 印刷製本費
- 手数料
- 保険料
- 家賃
- 講師料
- その他必要経費
対象外経費
- スタッフの飲食費
- イベントなどの一般参加者の旅費や交通費
【外部委託に関して】
※活動内容の外部委託は貴団体で実施が不可能な場合のみ認められます。また、全部委託は認められません。
4. プログラムの期間
採択後~令和6年8月31日
※令和6年9月30日までに事業報告書を提出してください。
5. 選考方法と選考基準
【選考方法】
当財団が設定する「助成審査会」にて書類選考を行い、結果を通知します。
選考では「審査内容」、「インターネット等で公開されている情報」を確認した上で、必要に応じて面談等を実施して採否を決定いたします。
【選考基準】
- 本助成事業の主旨と条件に合致しているか
- 対象・規模が明確であるか
- 実現可能な事業かどうか
※応募多数の場合は上記に加え、本事業において社会的影響の多寡を評価します。
6. 助成の応募申請について
【申請期間】
2023年8月31日17時必着
【申請方法】
予算書等をダウンロードしていただきご記入の上、下記申込フォームからのお申込み
https://forms.gle/YW81r6kS7Df5Jfjz9
もしくは当財団事務所(西条市大町1663サカエマチHOLIC内)まで郵送もしくは直接お持ちください。
ご不明点があれば財団スタッフにまでお声掛けください。
7. 結果通知
審査後ただちに応募者各位あてにメールにて採否の結果を通知します。
採択団体のみ「えひめ西条つながり基金」のホームページに団体名を掲載します。
尚、選考結果や選考内容、採否の理由に関するお問い合わせは当該団体の方に限り、ご希望があればお答えいたします。
助成プログラムの流れは以下のようになります。
- 助成プログラム説明会(8/11 18:30~@オンライン)
- 申請
- 審査
- 決定
- 事業実施
- 成果報告
- 助成金受取
8. 助成決定時の義務・条件
【「助成交付に関する確認及び必要書類」の送信について】
選考の結果、採択団体となられた場合は採択通知とあわせて「助成交付に関する確認及び必要書類」のURLをお知らせします。
内容をご確認の上、送信してください。
これにより事業の経過あるいは完了報告、収支会計報告、その他使途変更等の事前相談手続き等の義務を負っていただくことになります。
【事業の報告義務について】
採択団体は申請内容と予算を事務局と調整しながら確実に実施するようにお願いします。
尚、事業の実施状況確認のため訪問・面談・電話等で連絡後、必要に応じて「中間報告」を提出していただく場合があります。
また事業の経過・完了報告については、その一般公開について同意をお願いします。
9. 助成事業決定後の事業内容変更や中止について
【助成申請の取り下げについて】
助成決定事業の助成金受け取りを取り下げる場合、当財団にご相談のうえ、中止理由書を提出してください。
【助成内容の変更や中止について】
助成決定事業を途中で変更もしくは中止する場合、変更理由書もしくは中止理由書を提出し、当財団の承認を事前に受けることが必要です。
10. 助成事業の実績報告
【実績報告について】
助成事業の終了1か月以内に以下の書類を郵便もしくはメールにて当財団まで提出してください。
- 所定の実績報告書
- 事業実施状況の分かる写真や作成したチラシなどの印刷物
- 新聞記事などの資料
- 領収書・受領書のコピー
【ホームページ・広報誌・SNS等での成果報告】
社会に対し助成事業で得られた成果を広く伝えるため、当財団のホームページやSNS・広報誌等で成果を報告させていただきます。
また新聞やテレビ等の報道機関の求めに応じて事業成果等の情報を提供する場合があります。
11. 助成金のお支払いに関して
採択事業の終了後1か月以内に実績報告書を提出していただき、助成決定額を上限として事業実施に使用した支出金を助成します。
実績報告書の提出から約1か月以内に団体の指定口座へ振り込みます。
※助成対象とならない経費については、助成金のお支払いはできません。対象経費に関して不安がある場合は、その都度ご相談ください。
12. 助成金の返還や関係書類の保存などについて
【助成金の返還について】
以下の内容に関し、是正措置を求めたにも関わらず改善されない場合は返還を求めます。
- 貴団体やその構成員が応募要項、助成金に関する確認事項、法令、条例、規則等に違反や虚偽の報告があった場合
- 助成金を目的以外に使用した場合
【関係書類の保存について】
助成金を交付された団体は、助成金に関する収支の証拠書類(領収書など)をいつでも閲覧できるようにしておいてください。
証拠書類は事業実施終了後、3年間保存してください。
13. その他 重要な注意事項(必ずお読みください)
【個人情報の取り扱いについて】
申請に関する個人情報は当財団の選考に関わる業務以外に使用しません。
【提出書類の返却について】
提出いただいた書類・資料等は返却できません。