団体紹介

特定非営利活動法人 西条市国際交流協会

事務局長 徳増実

本協会は西条市またはその周辺に住む全ての人に対して、国際交流に関する事業を行い、

それぞれが国際理解を深めるとともに、国際交流の担い手となるよう支援をし、地域に暮

らす多くの人が協力して、地域の活性化及び多文化共生の推進に寄与することを目的とし

ています。具体的な活動としては、国際交流カフェ、国際理解講座、外国の料理教室、ベ

トナム旧正月、語学講座などです。

インタビュー内容

-本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。報告会の内容もとても興味深かったです。どうぞ宜しくお願い致します。

徳増さん:報告会もありがとうございました。こちらこそ宜しくお願い致します。

-早速ですが、西条市内在住の外国人の概況など教えていただけますでしょうか。

徳増さん:現在、西条市内には年度により増減はありますが、約1,500人の外国人が生活しています。国籍別だと、過去から現在までで多いのは中国ですが、令和5年5月末時点では遂にベトナムが455人と一番多くなりました。中国は448人です。

-西条市内在住者の100人に1人は外国人の方なのですね。今回の『西条市内在住の外国人に関する調査』ではどのような事を実施されたのでしょうか。

徳増さん:西条市内在住の外国人109名の方にアンケートを実施しました。主に普段の生活で困っていること、不安に思うことなどを調査していきました。

-対象となった年代や在留資格についても教えていただけますでしょうか。

徳増さん:年代は20歳代、30歳代の方がほとんとで、在留資格についてはこの調査では技能実習生、技術・人文知識・国際業務、特定技能1号の方が多かったですね。

-具体的にどのようなことに困っている方が多かったのでしょうか。

徳増さん:言葉(日本語)に関することが圧倒的に多かったです。アンケートの中でどのような情報の提供を充実してほしいですか?との問いをしていたのですが、それに対して『外国語で相談できる窓口』と書いていた人が約半数いました。また日本語教室の充実も多かったですね。

-改めて言葉に関することが課題として見えてきたのですね。病気の時も困ることが多いと伺いました。その点詳しく教えていただけますでしょうか。

徳増さん:病院に行っても言葉が通じないため医師に症状が伝わりにくいんです。本当に伝えたいことが言葉の壁で伝えられない。本人にとって大変辛いことだと思います。

-病気の時は、特に大変な思いをされているのですね。自分がその立場になったと考えると、どうしていいかわからなくなりそうです。

徳増さん:そうですね。相手の立場に立って考えることが大切だと改めて感じました。

-はい、大切にしたいと思います。今回の調査を通じて、今後どのような活動が必要になってくるとお考えでしょうか。

徳増さん:西条市内の地域においては、外国人が多いにも関わらず日本語教室がまだなかったりするので、予算に限りはありますがそういった地域でも教室が開けていくと良いと思っています。

また、全体的な流れでいくと、2023年6月に閣議決定された特定2号の業種拡大によって5年後には永住者が増えてきます。そのためにも今後増えるであろう外国人と共生していくために、お互いを理解していく必要があると思っています。管理団体からも外国人が気軽に参加できる交流を増やして欲しいとの声も聞いています。

-ありがとうございます。最後に、より西条市で国際交流が活性化していくために市民の方でできることがあれば教えてください。

徳増さん:現在27団体が西条市国際交流協会に登録してくれていますが、少子高齢化もあり、活動自体が少し鈍くなっている傾向があります。若い方などで外国人との交流や理解を深める活動について、何かやってみたいと思える人や団体が出てくるとまた活性化していくと思います。私たち西条市国際交流協会としても、皆さんが活動しやすいようにサポートしていきたいと考えています。

-地域や人を想い、活動したい人が増えていくといいですね。

徳増さん:そうですね。

-本日は貴重なお話しをありがとうございました。

徳増さん:こちらこそありがとうございました。

イベントの様子

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